小学生の低学年から「読み聞かせ」「読書」をしている子は偏差値65を超えています。
小学生のうちの成績は将来の成功に関係ない。
私が小学生のころ、中学受験をして「開成中学」「ラサール中学」に2校に合格した友達がいました。話を聞くとその友達のお母さんは東大に入れるために、その友達の意思とは関係なく、恐怖を植え付け無理矢理に勉強をさせていたそうです。勉強をしなかったら雨の中だろうが関係なく追い出され、犬と夜を一緒に明かしたこともあったそうです。しかし、中学生以降成績が伸びず結局東大なんて夢のまた夢の状態になってしまったそうです。このように自分の意思とは関係なく無理やり詰め込みの勉強をさせられた子は、ほとんどの子の学力がダウンしていることが言えます。 私自身、教育の世界に携わるようになって、そういった生徒を何人も見てきました。中学校まで親に「勉強しなさい!勉強しなさい!」と怒られ続けて勉強をし、学年2位だったけど、高校に入ってビリになり最終的には不登校になったという生徒もいました。そして、そういった親御さんの共通点がが自分のしてきた行為に後悔をしていることでした。 私自身は上記の人たちとは逆で中学3年生から読書をするようになりました。それまでの私は学校の成績はしたから数えた方が早いぐらい頭が悪かったんです。しかし、本を読むようになって3,4年たった時に結論から言うと、大学受験時には偏差値78までになりました。そして、センター試験の現代文は98(漢字一問ミス)ぐらいでした。 このように小学生の頃の成績はその後の成績に影響はないということが言えます。だから、この時期に学力を上げるための詰め込みはやめましょう!
将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!
私がまだ中学生のころ、テストでいつも5教科で500点近くを毎回取っている友達がいました。全く良い点数が取れない私はその友達に「どうやって勉強しているの?」と聞くと「前日に教科書を1回読んでいるよ」と言いうんです。恨んでも仕方ないのですが、私は親を恨みました。「なんでそんな頭をもって生んでくれなかったんだ!」そして、違うクラスにもほとんど勉強していないのに良い点数を取る子がいたんです。この2人に共通することは、実は小さい時からずっと本を読んでいたということだったんです。 だから、先天的なものではなく、後天的なものだということがわかったのですが、小さい時から読書をするかしないかでこんなにも学力に差がついてしまうのかと言うことを知っていれば、読書をしていたのにと後悔した瞬間でした。しかし、実際小さい時はそんなことわかるはずもありません。だから、親が導いて上げられるかがポイントになると言えます。 ちなみに私の親戚の兄は東大出身です。確かに小さい頃、親戚の集まりのときは、窓際で親戚の兄は読書をしていました。
■入試問題の文章が今の1.5倍になる
2020年教育改革に伴い、大学入試が大きく変わります。大学入試制度が変わるということは、高校入試制度も変わり、中学入試制度も変わるということを意味します。入試の内容は思考力を問うような内容になっていき、文章量も今の1.5倍になると言われています。これは何を意味するかというと読解力プラス速読技術が必要になるということです。本は普段から読んでいて読解力があっても、読むスピードがなければ、テストが時間内に終わらなかったということが起こるということになります。それをカバーするためにも速読トレーニングは必要になってきます。小さいうちから速読トレーニングを行うことは、これからは必須になると言えます。
■子を思うなら親がまず読もう
子供にはぜひ読書家になってもらいたいと思っている親は多いのではないでしょうか。しかし、まったく読書をしない子供になってしまっていませんか? 読書を全くしないご家庭ではそのお子さんも読書をすることはほぼないという統計が出ています。 親がスマホをいじっていれば子供もスマホをいじるようになっていきます。親が読書をしていると子供も自然と読書をするようになっていきます。子供は親の背中を見て育つと言います。一番身近な親の影響をモロに受けてしまいます。
なぜ読書が地頭を作るのか?
学校で成績の良い子の多くは、本を読んでいないですか?おそらく読んでいる子が多いと思います。逆に本をたくさん読んでいるのに成績が悪いという子はあまりいないはずです。稀にいるかもしれませんが(汗)
読書力=語彙力=思考力
人は言葉をどれだけ知っているかで、考えることのできる深さが決まります。 どういうことかというと、例えば、仮にカレーという言葉しか知らなかったとします。カレーという言葉だけを使って、明日のことを少し考えてみましょう。 どうですか?明日のことを考えられましたか?恐れく頭の中では「カレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレー」と連呼していて、想像していたのはカレーだったのではないでしょうか。 このことからも言えるのが、「考えるのが面倒臭い」とか「考えることが嫌い」なんて言っている子は、十中八九語彙力がない子だと言えます。 語彙力を増やすためにはどうすればいいのか?簡単です。読書を毎日すれば自然にたくさんの言葉を覚えていきます。
読解力=イメージ変換能力
私が中学生の頃、友達でいつもテストでいい点数をとる子がいたんです。その子にどんな勉強法をやっているのか聞いてみると、テスト前日に「教科書を一回読んだだけだよ」というんです。たったの一回だけで90点以上を毎回取れる頭の良さを持っていたんです。私はそんな能力を生まれ付き持った友人を本当に羨ましいと思っていました。しかし、生まれ付きの能力ではないことがその友人の話を聞いてわかったんです。それは小さい時から本を読んでいたということで、読んだ瞬間頭の中で鮮明にその言っている内容がイメージできてしまうそうなんです。いわゆる頭の中で疑似体験ができ、体験中(妄想中)はその世界に完全に入っているので、記憶に残りやすいということが言えるんです。 読書をしている子は文字をイメージに変える能力が高いんです。
傾聴力
人の話に集中して耳を傾けることを苦手としている子供が本当に多いように感じます。傾聴力の低い人はコミュニケーション能力が低いと言えます。
わくわく文庫の特徴
学童塾で行っている読書とは、通常の読書とは異なり、「読み」を「聞き」ながら、本を読み進めていく”読み聞かせ”+”目読”という、まったく新しい読書方法です。 パソコンに収録されたナレーターの朗読を、お子さまが一番心地いいスピードで再生し、それを聞きながら手に持った本を読み進めていきます。再生スピードは0.5倍から10倍まで、0.5倍速で可変です。ひらがなが読めるようになったら、何歳からでもスタートできます。自分から本を読んだことないお子さまでも、また読めない漢字があっても大丈夫。朗読が耳から聞こえてくるので、どんどん読み進んでいけるのです。 この読書スタイルによって、次の能力が身についていきます。
1.速読+速聴
高校入試、大学入試で実施される長文問題は本当に長い分だったりします。それが2問あったりすると、読むことで精一杯で問題を解く時間を確保できないといったお子さんが意外と多いんです。しかし、小さいころから読み進める速さを訓練していけば、そういった問題もクリアーできます。
2.先を見越す力
速読、速聴を訓練してくと、例えば3倍のスピードで黙読ができると、脳が3倍のスピードで処理しているということになります。ということは、普段の勉強においても通常1時間かかっていた勉強が1/3の時間で終わってしまうということが言えます。また、人とのコミュニケーションの中で、「1言えば10分かる」といった人が本当に伝えたいことをくみ取る能力が身に付きます。
3.耳から入ったものは一生もの
子供の頃に聞いたことって、大人になった今でも意外と覚えていたりしませんか?そうです。小学校低学年においては特に、耳からどんどん色々なお話が入ることで、自分で読むより断然頭に入っていたりします。一見、「目読してる??」と思って、後で内容を聞いてみると意外と全部答えられたり、登場人物の名前を全部覚えていたりと、子供たちの持っている能力のすごさにいつも痛感させられます。
最後に
読書や読み聞かせは大事だとわかっていても結局できなかったというご家庭が多いのをご存知ですか?
次のようなことを言っていた親御さんがいらっしゃいました。
「読み聞かせや読書は、家でもできるし、わざわざ塾でやる必要があるのと思っていました。今思えば私自身読み聞かせする余裕がなかったし、今では全く子供は読書をしないため、本を読んでいる子に比べると勉強で苦労しています…」
または、次のようなことを言っていた親御さんもいらっしゃいました。
「小学校のうちは勉強よりスポーツだと思って一生懸命やらせました。しかし、中学校に上がってからは本当に勉強に苦労しています。すべてはバランスですね。」
小学校低学年から読書、読み聞かせをしたお子様は偏差値65以上は普通に出しています。 この時期の過度な勉強は正直将来にそんなに影響はありません。その代わり、どのような能力を身につけさせてあげるかが大事になります。読書は色々な能力の宝庫なんです。読解力、語彙力、コミュニケーション能力、思考力、傾聴力、想像力、創造力、先見力、作者の経験を疑似体験することができる、心が豊かになるなど、そういったものを手に入れることができます。これらの能力はすべての勉強のベースになりますし、生きていく上での糧にもなると思います。