学童通信 2025.4月号

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こんにちは!学童通信のお時間になりました。
今年度も後僅かとなってまいりました。4月から新1年生が入ってきます。今年は全部で9名になります。
新1年生の子にとって初めての学童ですので、既存の子たちには、色々と教えてあげてほしいなと思っています^^

愛情を注ぐ

子供たちに普段から十分に甘えさせていますか?
日常の忙しさや子供の自立を考えるあまり、親や周囲の大人は「甘えること」を否定的にとらえ、子供を必要以上に自立させようとしてしまいがちです。特に近年では共働きの家庭が増えており、親が子供と過ごす時間が少なくなり、コミュニケーションや触れ合いが希薄になってしまうこともあります。両親が共に働かなければならない日本社会の構造もまた、親自身が心に余裕を持つことを難しくし、子供に十分寄り添えない原因になっていることも否定できません。

日本は先進国の中でも子供の自殺率が最も高いという深刻な現実があります。この背景には、多くの子供たちが孤独や不安を抱え、自分の存在価値を見出せないまま悩みを抱え込んでしまう状況が考えられます。その原因として、家庭や学校でのコミュニケーション不足や、親や教師が子供の感情に十分寄り添えていないことがあります。特に、自分の気持ちを素直に表現しても受け入れてもらえないと感じる子供は、誰にも頼れないまま自己肯定感が低下し、生きる意味を見失ってしまうことがあります。逆に、素直に甘えられる子供ほど、自己肯定感が高く、自分自身の存在価値を強く感じることができるので、自ら命を絶つといった行為に及ぶことはありません。

「甘える」とは、決して子供を甘やかすことではありません。むしろ子供が自分の弱さや不安を安心して表現でき、それを周囲の大人が温かく受け止めてあげることが重要です。子供が心の底から信頼できる大人がいることで、自己肯定感が養われ、自分自身の価値を自然と認識することができるようになります。

例えば、幼いころから親にたくさん甘えて育った子供は、「自分は愛される存在である」という無意識の自信を持つことができます。その結果、困難に直面しても「きっと誰かが支えてくれる」「自分は大丈夫」という安心感を持ち、自ら問題を解決する力も育つのです。一方で、幼いころから「甘えるな」「一人で頑張れ」と言われ続けた子供は、自分の弱さや悩みを打ち明けることが難しくなり、追い詰められてしまう可能性があります。

共働きの家庭では特に意識的に子供とのコミュニケーションを増やし、限られた時間の中で子供の気持ちをしっかり受け止めることが必要です。子供が甘えや弱さを表現したときに、それを否定したり拒絶したりするのではなく、優しく受け止めてあげることも大切です。「甘えていいんだよ」「困ったときは助けを求めていいんだよ」という安心感を伝えることが何よりも大切です。これが子供の心を守り、自己肯定感を高め、自分の存在価値を強く感じさせる土台となります。

子供たちが安心して甘えられる環境を作ることは、子供自身の生きる力を育むだけでなく、日本の子供たちが抱える心の問題を解決するための大切な一歩となります。学童保育や学校の先生方がいくら努力しても、最終的には親の愛情に勝るものはありません。親が子供と過ごす時間を大切にし、子供の心にしっかりと寄り添うことが何よりも重要です。

 

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