新学年になり、1カ月が経とうとしています。特に新1年生はお友達もたくさんでき、学校に慣れ始めてきた時期かなと思います。
学童においても、段々慣れ始めてきて、積極的に色々な事に取り組めるようになってきました。最初はアウェイ感満載だったのが、今では他校のお友達もでき、水戸学が段々とホームになってきたなという感じです。
学童通信~2025.5~
「小さいときの親の関わりが、子どもたちの将来を決める」とよく言われます。実際、子どもの人格や能力の土台は、幼少期の経験によって大きく形成されます。特に親との関わりは、子どもの安心感、自己肯定感、学習意欲や人間関係の築き方など、将来を左右する多くの面に深く影響します。
近年、子どもの自殺が増加しており、深刻な社会問題となっています。いじめや学業のプレッシャー、SNSによるストレスなど多くの要因が関係していますが、親との関わりの希薄化も見逃せない要因です。共働き家庭の増加により、親子で過ごす時間が限られる中、子どもが悩みを抱えても誰にも打ち明けられず、孤立感を深めてしまうケースが少なくありません。さらに、無関心や過干渉といった偏った関わり方は、子どもの心に不安や自己否定感を残すこともあります。
しかし、親からたっぷりと愛情を注がれて育った子どもは、たとえ困難な状況に置かれても、自分の価値を信じ、正しい判断ができる力を持ちます。幼いころに「自分は大切にされている」と感じた経験は、心の中にしっかりと根を張り、人生のさまざまな選択の場面で支えとなります。愛情深く育てられた子どもは、非行や自殺といった「間違った道」に進む可能性が格段に低くなるのです。心に満たされた温かさがあるからこそ、他人にも優しくでき、困難にも負けないしなやかな力を育むのです。
また、夫婦仲が悪い家庭で育った子どもは、将来自分の人間関係や結婚生活に悪影響を受けることもあります。研究によれば、両親の不和を日常的に目にしていた子どもは、信頼関係の築き方がわからず、結婚後に同じような問題を抱えて離婚に至る可能性が高くなる傾向があります。つまり、家庭は子どもにとって最初の社会であり、両親の関係は「人とどう関わるか」を学ぶ手本でもあります。だからこそ、家庭内に温かさと安定があることは、子どもの将来にとって非常に重要です。
もちろん、親も完璧である必要はありません。大切なのは、子どもと向き合う時間の「長さ」ではなく「質」です。たとえ短い時間でも、目を見て話す、気持ちに耳を傾ける、さりげなく気にかける――そうした関わりが、子どもの心を支えます。親の愛情は、子どもがまっすぐに、力強く生きていくための最大の土台なのです。