学童通信 10月号

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「危ないから〇〇してはダメ!」「気を付けて」を言われ続けた子供の末路

子どもが命の危険にさらされるような場合は、もちろん、身を挺してでも止める必要がありますが、なんでもかんでも危ないからダメを言われ続けた子供はどのように成長していくのでしょうか。
結論から言うと、自分の限界を知らない子に育っていきます。


自分でする判断力が育たない

「危ないからダメ」と言われ続けた子供は、自分で状況を判断する力が育ちにくいということが言えます。
  • リスクの感覚が未発達になる
    子供は本来、少しずつリスクと向き合いながら体験を通して「危険で安全か」を学びます。例えば、川で遊んでいることで水の流れの危険性を実感します。 しかし、親がすぐに「危ないからダメ」と制止すると、子供はリスクを実体験で学ぶ機会を失います。どの程度のリスクが本当に危険で、どの程度は許容できるものなのかの感覚が未発達のまま育つことになります。
  • 自己判断に対して不安
    自分で判断する経験が少ないため、子供は「自分で何かを決める」ということに対して不安を感じやすくなります。 大人になっても、何か新しいことに挑戦する際に「自分の判断が正しいかどうか」という自信を持てず、何事にも消極的になり、いつも他人の判断を頼るようになっていきます。

限界を知らずに育つことの危険性

親が過度に安全策を行っていると、子供は自分の能力の限界を認識できなくなります。これによって後々に、危険な行動をとる可能性があります。また、やった方が良いとは頭ではわかっていても、心が無意識にブレーキを踏んでしまい、自分の限界にチャレンジをする機会を失ってしまいます。
  • リスク感覚の欠如
    大人になってから、実生活で起こりうる様々なリスクをどう対処すべきかが分からないため、どこまでだったらセーフで、どこまで行ってしまうとアウトなのかわからないため、無謀な行動に走る危険性があります。
    極端な話、何枚ものカードローンに手を出し、借金地獄に陥り、どうすることもできずに自己破産するなんてことがあります。また、場合によっては犯罪にまで手を染めてしまう可能性があります。
  • 結局ダメな行動をしてしまう
    ダメダメを言われ続けた子供は、ダメな行動に意識がフォーカスされてしまうため、結局いつもダメな行動をして怒られてしまう傾向にあります。そして、これは大人になっても続いてしまいます。たまに上司の標的にされいつもダメ出しされ怒られている社会人がいるのを見たことがあるかと思います。まさにそうなってしまう可能性があります。
なんでもかんでも「危ないからダメ!!」ではなく、多少危ないと思っても、まずはやらせてみて経験を積ませてあげることが、実は心が豊かな健全な子に成長するということが言えます。

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