学童通信24 ~11月号

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人にはコンフォートゾーン(安心領域)というものが存在します。

コンフォートゾーンとは、自分が快適に感じる範囲や領域のことです。人が快適に感じる時とは、すでに知っている状態、あるいはすでに出来るといった状態のときになります。コンフォートゾーンには、不安やストレスを感じない居心地良さがあるので、リラックスでき、精神的に安定するといった面があります。だからと言って、コンフォートゾーンに居続けるというのはおススメできません。コンフォートゾーンにいるということは、挑戦やリスクを避けて現状を維持する傾向があるため、自己成長や新しい経験の機会が限られてしまうという側面があるからです。

コンフォートゾーンから抜け出すことの重要性
成長するためには、コンフォートゾーンの外に出て新しい挑戦をすることが重要です。 なぜなら、未知の領域に足を踏み入れることで、自分の可能性や能力を試し、新しいスキルを獲得する機会が生まれるからです。
しかし、この時、人は共通して感じることがあります。それは不安や恐怖心や居心地の悪さになります。仮に子供が今不安や恐怖心、居心地の悪さを感じているとしたら、それはまさにコンフォートゾーンの外に出いていると捉えることができます。そこで恐怖や不安を感じると、元のコンフォートゾーンにまた戻りたいと思いますが、不安や恐怖心を感じながらも少しずつ前進していくと、自分のコンフォートゾーンの領域が広がっていきます。これはまさに「すでに知っている」「すでに出来る」という状態が増えたことを意味します。今まで不安や恐怖を感じていたことが、今度は快適と感じられるようになるということです。

引き戻しの法則
一度コンフォートゾーンを出たら、不安や恐怖心を感じるため、元のコンフォートゾーンに戻りたいと思います。しかし、ここで注意しなければいけないことは、後戻りはさせてはいけないということです。精神的に限界といったような場合を除き、コンフォートゾーンの外へ出てはすぐに戻るということをやっていては、一向にコンフォートゾーンが広がりません。
例えばダイエットを始めて、運動をしたり、食事制限をしたりしたとしても、時間が立つと、「今日ぐらいは良いかな」と言って、一度戻ると次の日もまた「今日も良いかな」となり、それが繰り返され、結局運動をしない、食生活ももとに戻ってしまうといった状態になってしまいます。こういう人は、大きなチャンスもつかみ取ることができなくなります。大きなチャンスというのは、自分の生きるステージが変わることを意味します。この大きな変化こそコンフォートゾーンの外になります。自分ではそのチャンスをつかんで、成功したいと思っていても、不安や恐怖は無意識に感じているため、元の状態に戻ってしまいます。これが引き戻しの法則なんです。

うちの学童でやっている読書なんかもそうです。本当は頭が良くなりたい、あるいは周りのお友達から頭が良いと言われたいと思っているのに、現状維持機能が働き、面倒臭いと思ってしまったり、あるいは読書が嫌いといった感情が芽生えたりしてしまいます。これはあくまでコンフォートゾーンの外へ出たことによる違和感なだけで、その言葉を真に受け、後戻りさせてしまっては、その子の成長をストップさせてしまいます。
本を読む環境すなわちコンフォートゾーンの外へ出続けることで、段々とそれが普通になってきて、最終的には本を自ら読むような子になっていきます。人によって、コンフォートゾーンの範囲が広がるスピードは違うため、数日で広がる子もいれば、数年かかる子もいます。

こういったことを知っていれば、今の自分の状態を把握しやすくなると思います。そして、嫌だなと思うようなことも前をむいて進ことが出来るようになります。

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