受験のプロが伝える「受験をする本当の意味」

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受験勉強をする目的は”志望校に合格する”ため、”高校に行く”ためと捉えている人は多いのではないでしょうか。

間違いではないです。確かに、それは目的の一つになると思います。しかし、それはあくまで目に見える表面的なもので、長い目で見たとき、受験をする本当の目的はそこにありません。

受験を通して、人としての様々な成長がそこにはあります。合格不合格は一時のものですが、その時期に経験したことは人生の支えになり、自分の生き方の指針が見えてきたりします。これによって生き方にブレがなくなり、生きやすい生き方ができるようになっていきます。これが受験をする最大の目的と言っても過言ではありません。

社会に出る前の15歳という若い時期に受験を経験するということにはやはり意味があります。

だから、目的・目標を持たずに何となくその時期を過ごすことや受験そのものをしないということは、せっかく人生にとって様々なプラスになる気づきがもえるチャンスを、何も気づけずに終わってしまうため、ものすごく勿体ないことだと言えます。

今回のこの記事を通して、受験をする意義を是非知ってもらいたいと思います。

受験は人生一発逆転できるチャンス

この受験時期に頑張る選択を「する」か「しない」かで、その後人生が大きく変わるというのは、感覚的にわかると思います。そう、この受験というのは人生を一発逆転できるチャンスなんです。しかも、「人生逆転したい!」という自分の意志さえあれば、逆転できるというところがポイントです。これまでの成績が非常に悪かったとしても、人生を変えると決めて頑張れば、そこからいくらでも逆転することができるわけです。

実は、私がその一人でもあるんです。中学校1年生の時、私は本当に勉強が嫌いで全く勉強をしなかったということもあり、数学においてはテストで0点を二回取ったことがあるぐらい自他共に認めるおバカさんでした。しかし、今は数学を教える先生をやっています。これはまさに逆転劇だと言えます。

”ビリギャル”の主人公さやかちゃんも大逆転した一人だと言えます。もしあの時頑張らなければ、ビリギャルなんていう映画はこの世に出なかっただろうし、その後の人生で多くの人に影響を与えられるような存在にもなっていなかったでしょう。

もし、今成績が悪くて「どうせ自分なんて…」と思っている人がいたとしたら、諦めないでください。

諦めるにはまだ早すぎます。本気でやってダメだった時に初めて諦めましょう。

まだ、行動も起こしていないし、まだ来てもいないマイナスの未来を頭の中で想像して、諦めて行動をしないのは、もったいないですよね。未来は自分で作り上げていくものです。どう作るかは本当に自分次第です。

悪しき習慣から良き習慣にするために受験がある

「トレーニングは勝負じゃない。昨日までの自分を超えることだ」

受験の目的の1つに「悪しき習慣を直す」ということがあります。今までに何かをトライしても達成できなかったり、何かにトライすらしたことがないという人にとっては、この受験というのはとてもいい機会になると思います。

高校受験はその年の受験で完全に決まってしまいます。次の年にやりたいと思っても出来ないわけです。その年に決まった高校に3年間通い続けなければいけないわけです。その高校が第1志望校であればいいのですが、行きたくもないた学校に行くことになった時、どうでしょう?それは悲惨な3年間になってしま可能性があるわけです。

受験のリミットは受験日当日までです。それまでに仕上げていかなければならないわけです。

「勉強範囲が全然終わってないから受験日を伸ばして」と言っても伸ばしてくれません。

「まだやる気が出ないので、やる気が出るまで待ってくれ」といっても待ってくれません。

受験日は変わってくれません。では何を変えなければいけないのか?それは当然自分です。そう考えると、受験はある意味今までの悪しき習慣を強制的に変えるためのトレーニング期間ともいえるのかもしれません。

仮に志望校に落ちてしまったとしても、悪しき習慣が改善されていれば、その後の人生は良い方向へ必ず向いていきます。受験をする以上は志望校合格がもちろんベストな結果ですけどね♪

受験勉強を始めてまず知ることがあります。それは自分の弱さです。

悪しき習慣って何ですか?


悪しき習慣とは、何かを達成するのに邪魔となる習慣のことを言います。

  1. いつも最後までやり抜くことができない
  2. 先延ばしにしていしまう
  3. いつも継続することができない
  4. ここぞというときにいつもやってしまう
  5. 自分との約束守ることができない
  6. 優先順位が適当(テスト勉強をしなければいけないのに、スマホをやってしまうなど)

受験本番が近づくにつれて、多くの受験生が言う言葉があります。

「もっと早い時期から受験勉強をやっておけばよかった…」「3か月前に戻れたなら絶対にやるだけど…」「夏休み頃に戻りたい」

このように多くの受験生は後悔しています。

なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか?

やらなければいけないとわかっているのに、勉強が嫌い、勉強はしたくないという気持ちが勝ってしまい、”先延ばしにしてしまう”、”継続することが出来ない”、”優先順位が逆転してしまう”などといった習慣が、無意識に発動してしまうことにあるからなんです。こういった悪しき習慣を治すのにストップなしの受験は最適なんです。

勝ち癖を身につける

悪しき習慣に対して身につけたい習慣の1つが勝ち癖です。

勝ち癖と聞くと、「他人に勝てばいいんでしょ!」と言った発想をお持ちの方がいますが、本当のところはそうではありません。「勝つ」とは自分の中にある怠け心に勝つことにあります。自分が決めたことを行動に移すことができることが勝つということになります。

人にとって最大の敵は実は自分自身なんです。この自分に勝つことは本当に大変なんです。ダイエットをすると決めたのに、次の日には普通に甘いものをパクパク食べていたり、「今日から資格をとるために勉強を始めるぞ!!」と決めたのに、スマホ、ゲーム、テレビをいつも以上に見てしまうなんてことがあると思います。してはいけない、やらなければいけないとわかっているのに、出来ない…。これは人間がもともと備えている現状維持機能が働いて、そうさせてしまっているんです。

受験はそんな自分に勝つことを強制的に意識させていく、いわば補正下着みたいなものなのです。

管理(自分をコントロール)能力を身につける

その場その場の思い付きで勉強をして受験は受かるほど甘くはありません。しっかりと計画を立て、それを実行していく管理能力が必要になってきます。だから、受験は計画的にものごとを進めていく能力を実践し、身につけるとてもいい機会になります。と同時に自分の目的に向かって自分の行動をコントロールする術を学ぶいい機会でもあります。



人はずっと先の目標のために今、動くことはなかなか出来ない生き物です。短期目標なら、そのために今動くことができる人は大分増えてくると思います。

だから、短期目標として設定しやすい定期テストや受験によってトレーニングをつみ、将来、本当につかみたい夢や目標ができたときに、つかみ取ってほしいわけです。

この受験期間中というのが、そういった管理能力を身につけるための”実践トレーニング期間”でもあるんだとわかったら、取り組み方が変わってくるのではないでしょうか。

「人に管理してもらわなければ、受験勉強に取り組むことができないような人は、人生一生人に管理されて生きることになる。しかし、そういった人に限り人に管理されることを嫌う」

結果に左右されない平常心

受験勉強をしていると、実力テストなどで良い結果が出る時もあれば、良い結果が出ないときもあります。その時の結果であなたはどのような心理状態になりますか?おそらく多くの人はその結果によって心がジェットコースターのように上がったり下がったりするのではないでしょうか。

良い結果がでればテンションが上がり、良い結果がでなければ、テンションが下がり、落ち込み、やる気をなくすなんて子がいるのではないでしょうか。テンションがあがろうが、やる気をなくそうが目指すゴールが変わらないのであれば、その途中の感情の浮き沈みは無意味と言えるでしょう。

結果というのは結果が出る前から結果はすでに決まっています。それまでの努力の度合いで結果は決まっているので、結果は、結果から自分の行動を見直すためのものであると考えるようにしましょう。

結果に左右されない平常心を持つことは、物事を冷静に判断する能力が高まることを意味します。すなわち、物事を的確にとらえ、迅速に処理する能力が高まることを意味し、つまり簡単に言うと、一つのことでうじうじすることなく、どんどん次へ行くことができるということを意味します。

結果がでなかったとき

実力テストなどで、なぜ結果がでなかったのかということを振り返ってみたときに、答えはおのずと出てくるはずです。それまでの勉強量が足りなかっただけなんです。当たり前にして当たり前の結果が出ているだけだから、その結果を見てものすごく落ち込んだり、やる気をなくす必要はありません。

結果がでなかったときは、「まだ覚えきれていないところがあるんだ」「まだ勉強量がたりないんだ」「勉強の方法が間違っているかもしれないから見直す」ということを冷静に分析し、対処していかなければいけません。

結果がでたとき

実力テストなどで結果が出た時、ものすごく喜ぶ人がいます。別に悪いことではないのですが、喜ぶ必要はありません。実力テストなどで出た結果はあくまで自分がどのくらいの実力が身についたのかを確認するためのテストになります。よい結果が出たときは、「勉強量は足りている」「勉強方法はあっている」「だからそのまま継続すればいいんだ」だけでいいんです。

著者はこの結果が出たときにやってしまった過ちがあるんです。当時、受験期間中、偏差値が78出たことがありました。その時初めてそんな偏差値が出たもんだから、喜んで喜んで、安心して、その後勉強量が減ってしまったんです。そして、どうなったか、成績はどんどん下がっていきました。そして、また積み重ねていくのがとても大変でした。こんな経験から、最終目標である合格を勝ち取るまでは、途中に行われる実力テストの結果は、参考程度にするというのは鉄則だなということをすごく強調したいと思います。

マイナスに目を向けてしまうのをプラスに

受験勉強をしていると、不安というものは付き物で、いつも襲ってきます。その不安に押しつぶされてしまい、途中で離脱してしまう生徒もいます。

これはマイナスに物事を見てしまう習慣がそうさせてしまっているのです。だから、この習慣がある以上、いざという時いつも逃げるという選択をしてしまいます。

世の中で起きている出来事や結果って、すべて自分の価値観というフィルターを通して見て、解釈しているということなんです。

だから、例えば自分が出来ないと思っている人は、過去に失敗した経験が「自分はどうせやったって出来ない」というフィルターを通して解釈しているにすぎないんです。

「これだけ出来るようになってきた」と見るのか、「まだこんなに出来ない」と見るのかで、チャレンジするか諦めてしまうかの大きな差になってしまいます。

しかし、この捉え方は習慣の一つでもあるので、中々自分だけで気づくのは難しいかもしれません。だから、気づくような工夫が必要になります。

1つは指摘してくれるような環境に身を置くということです。もう一つはチェックリストなどを作りいつも目に付くところに置いておくことです。スマホをいつも見ているのであれば、スマホに貼っておくなどです。

ただし、自分が本気で変わりたいと思わなければ、何も変わることはありません。



悪しき習慣は簡単に意識せずに身につきますが、良き習慣は意識し努力を重ねていかなければ身につくことはありません。

自分の本気を知る

1度しかない人生の中で一体何回本気になる機会があるのだろうか?もしかしたら1度も本気になることなく死んでいく人もいるでしょう。そういった人に限って「そういった機会が来たら本気になるだろう」と言うわけです。しかし、その時が来て本気になる人はません。受験生であれば、今がその本気になる時なんです。この本気になる機会が今なのに、そこに気づけない人が、じゃあその時が来た時に果たして気づくことができるでしょうか…?

本気でやるときはいつなの?

「今でしょ!(笑)」

小さい頃はみんな何をやるにしても本気でした。失敗してもチャレンジし、そして、そんなことが楽しくて仕方なかったわけです。しかし、いつの間にか年を重ねるうちに本気で物事に取り組むことができなくなってしまっている人が多いのではないでしょうか。

本気になれない原因

■過去の経験から

これは著者の経験ですが、小さい頃は好奇心が旺盛で失敗を恐れず色々なことに本気で取り組んでいました。ある日、本気で取り組むことは「カッコ悪い」ことなのかもしれないという体験をしました。

小学生の時の話です、運動会のリレーの選手を決めるための上位6名の最後の走りがありました。リレーの選手になりたくて一生懸命に走り、見事にダントツで1位でゴールすることができました。「うれしい!」と思ったのもつかの間、このダントツというのがみそで、実は私以外のリレー選手候補の友達は完全に手を抜いて走っていたのです。そして、走り終わった後にその友達たちはボソッと一言「なに本気になってんのカッコ悪っ」と私に言ってきたんです。そのときから私は本気でやることができなくなってしまったんです。だって本気でやることはカッコ悪いしダサいと思うようになってしまったからです。そして、それを長年続けた時、いざ本気でやろうと思っても、本気というのがどういった状態なのかがわからなくなってしまっていたため、本気で目標に向かって取り組むことが出来なくなってしまったんです。そして、本気で取り組みたいと思っても本気になれない(本気のつもりでいる)期間が随分と続きました。だからその間は自分が望む結果を作り上げることは当然できませんでした。

■自分が無能であるかもしれないことを認めたくない

 本気になりたいのに本気になれない人の中は、無意識で本気になることを拒んでいる場合があります。いわゆる防衛本能といったところでしょうか。なぜ拒むのかということですが、本気を出してもし自分が望む結果を手にすることができなかったとき、人はどう思うでしょうか?おそらく、自分は無能なのではないかと思うことでしょう。そうです。自分の無能さを認めざるを得なくなってしまう訳です。特にプライドの高い人はそこを認めることは出来ないので、逆に本気さえ出さなければ、無能であることを認めなくてすみますから、本気でやることを無意識に避けてしまうということがあります。

本気という状態は?

本気にで取り組むことが出来るようになると、自分にとって良いことも悪いことも全てが楽しくなります。そして四六時中そのことで頭がいっぱいになります。著者は夢の中でも問題を解いていました(笑)。起きている時に解けなく困っていた問題を夢の中で解けた経験を2回しました!

受験勉強を本気で取り組み始めると、勉強が楽しくなってきます。あの嫌いだった勉強が楽しくなるんです。初めは出来ないことばかりでしんどい時期はありますが、段々とわかる様になってくると勉強の楽しさを知ることになります。

だから、受験勉強をしていて勉強が楽しくないと言っている人は、まだ全然本気ではないということを意味します。

その本気で何かに取り組むという機会を若いうちに経験することができるというのはものすごい財産になります。本気で取り組むことで見えてくるものがたくさんあったりします。

自分自身を見つめるいい機会

受験は孤独です。自分との戦いになります。それだけに嫌というほど、自分を見つめる機会に触れます。

恐らく、受験を経験するまでは自分を見つめることなんてしてきていないはずです。

この時期は自分との対話が頻繁に行われます。この対話を通して、自分を知ることができます。

今まで見てみぬふりをしてきた自分の良いところ、悪いところなどすべて自分にさらけ出すことになります。特に悪いところを一つ一つ乗り越えることで、そこには成長があり、人間形成があります。

人に感謝ができるようになる

一生懸命に頑張って目標を達成したとき、その時に初めて「自分は多くの人に支えられて目標を達成することができたんだ」ということを知るんです。

スポーツ選手で勝利を勝ち取った時のインタビューで、よく耳にするのが、「この勝利はぼくを生んでくれた両親、これまで僕を刺させてくれた関係者、そして、ずっと応援してくれたファンの方々によってつかみ取ることができた勝利です。ありがとうございます!」こんなフレーズです。

このように頑張った人ほど、自分一人の力で勝ち取ったなどといった傲慢な考え方は全くなく、謙虚になり感謝の言葉をみんなに伝えるといったことをしています。

ある意味これは目標を勝ち取った人にしかわからない気持ちなのかもしれません。だからこそ、目標をぜひ勝ち取ってほしいんです!

人に勇気、感動を与えられる存在になれる

私は受験生のみんなに必ず言うことがあります。

それは「人に勇気を与えられる存在になれ」「人に感動を与えられる存在になれ」です。それまでの人生で人に勇気を与え、人に感動を与えられるような経験をしてきてない子供たちが、ただ自分の夢や目標に向かって頑張るだけで、そういった経験ができると知ったら、その後の人生に大きな影響を与えることになると思います。

人に勇気を与えられる存在

例えば受験勉強に入る前の学力が5教科で200点行くか行かないかという状態だったとします。このぐらいの点数を取っている子のほとんどは、「自分はバカ」「どうせやっても成績なんて上がるわけないし…」「行ける高校なんてないし」と思っています。でもそんな子が点数を上げて行きたい高校に行けたとしたら、同じような境遇の子はどう思うでしょうか?

恐らく、こんな奴にできたんだから、わたしにもできるって勇気をもらうのではないでしょうか。

あなた一人の頑張りは、実は多くの人に勇気を与え、その人たちの人生を救うキッカケになるんです。だから、今もし成績があまりよくない生徒さんは逆にチャンスです。自分は多くの人に勇気を与える存在になると自覚し行動を起こし結果を作ることができれば、多くの人に本当に勇気を与えられる存在になります。

人に感動を与えられる存在

人から与えられる感動、人に与える感動、感動にもいろいろあると思います。人から感動をもらうことはあっても自分が人に感動を与えることは、人生においてそう滅多にはなかったではないでしょうか。

もし、あなたは今の5教科の点数が低かったとしても、それを嘆く必要は全くありません。むしろ、その点数が低いということが最大の感動を人に与えられるチャンスになります。すでに点数が良い人がちょっとさらに点数を伸ばしてきても、「まあ、あの人なら普通じゃん」とそこにはそんな感動はありません。しかし、点数が低いところから合格点まで上げていったらどうでしょう。みんな「スゲー!!」と感動するのではないでしょうか。

しかし一番感動をしているのは、実は他でもない自分なんです。

人から応援してもらえるような自分になる

「応援してくれたら頑張れるんだよね」と言う生徒がいますが、それはウソです。結論から言うと、頑張っているから人は応援したくなるんです。頑張ってもいない人を人は応援するのはかなり難しいものがあります。

この受験を通して、頑張った人は自然と応援してくれる人が周りに現れ、頑張ると人は応援してくれるんだということを初めて知る機会になります。

以前、当塾に通ってくれた生徒さんの中に、一生懸命に勉強をしているのに、中々思うように点数が伸びなく、学校の先生からも志望校の見直しを進められるような場面があったりしました。その生徒は涙を目に浮かべながら私のところに来て、「私は〇〇高校を目指しちゃいけないんでしょうか?」「上を目指します」と頑張り、見事に合格を勝ち取るといった

そういった姿を見たら、どうでしょう?応援したくなりますよね。「この子のために出来ることは何かないのか…」

最後に

人生で一番充実していた時っていつかなと振り返ったとき、わたしは自信をもって「浪人時代」と言えます。

自分の人生をかけて本気で頑張ることって自分の人生でどのぐらいあるかなと考えたときに、そうそうありません。社会に出れば特に人生を掛けて本気で頑張るということもなくなります。生活するために日々もちろん確かにその時は辛いこともたくさんありました。しかし、ゴールをつかんだときにこの辛さも含め自分の成長の糧になったことを実感することができます。

それまで底辺にいた私は、この受験を通して一発逆転することができました。

合格発表の当日の朝、わたしは2階の勉強部屋でいつものように寝ていました。そうしたら、1階からドタドタと慌ただしく階段を駆け上がってくる足音がして、ドアが開くと、そこには涙を浮かべて「うかったわよ~!!」と立っている母親がいました。

その時にわたしは多くのことに気づかされました。

そう、頑張っていたのは自分だけじゃなかったんだ。母親も一緒にこの辛い時期を頑張ってきていたんだ。そう思ったときに多くの人にささえられてこの合格を勝ち取ったんだということを知りました。また、人への感謝を知ることができたのもこの受験でした。



是非、この受験を、ただの志望校合格するためだけの期間とするのではなく、人として生きるための糧を学ぶ大切な時期になるので、いい加減に取り組むのではなく、受験そのものをしないという選択をするのではなく、真剣に最後までやり抜いてほしいと思います。そして、ゴールしたときにいろいろなものが見えてくるはずです。



これから受験に入る学生さんにぜひこのことを知ってもらって、受験勉強に取り組んでもらいたいと思います。バンガレー受験生!

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